| グリーンイグアナについて |
| グリーンイグアナは、ペットショップで比較的よく売られていますが、飼育方法等を何も知らずに飼ってしまい、多くの場合は不適切な飼育方法によって、大半が小さいうちに死んでしまっているようです。 また、適切な飼育下では、非常に大きくなり、飼育場所には広さが必要となります。また大きくなると、扱いにも注意が必要になる為、飼う場合には、自分が飼育するのに適した動物であるのかどうか、よく確認してから購入するようにしてください。 |
| ・特徴 イグアナの大半は、ワシントン条約U類に属します。また、サイイグアナ属は全種がワシントン条約T類に属しています。 自然界では、一日の大半を樹上で日光浴をしながら生活し、水場の近くに生息しています。1本の木が1頭のオスのテリトリーになります。 また、体の長さを測る場合には、SVL(口の先端から総排泄口までの長さ)を測定します。イグアナは、生きている間は成長しつづける為、適切な飼育下では、SVLが誕生時には6cm、1年後には30cm、数年では50cmにもなります。 |
| ・ケージ イグアナは3次元的な活動を行う為、面積よりも高さのある空間が必要です。水槽よりも温室が適しているでしょう。イグアナは、数年でSVLが50cm、全長では2m近くにもなる為、温室の場合には、高さ×奥行き×幅が3×3×3mの温室が必要になります。しかし、これは、あまり現実的ではありません。適切な飼育下で大きくなった場合には、人に慣れる、排泄場所がつくれる、あまり動かないことから、部屋の中を放し飼いにする事が適当と思われます。 |
| ・温度・湿度 イグアナは、暖かい場所で生息しています。したがって、温度管理が必要となります。最高最低温度計を用意し、日中の温度管理を適切にしましょう。日中の温度は、最高35℃までとし、夜間の最低温度は、最低25℃を切らないようににしましょう。イグアナは変温動物です。室内温度が上がってしまい、体温が45℃まで上昇すると死んでしまいます。最高でも体温が40℃を超えないようにしましょう。また、部屋の中でも、ある程度温度差があったほうがよい為、ファンの使用はしないようにします。 湿度も重要で、湿度が低下すると、脱皮不全や、便秘、腎不全、呼吸器疾患の原因となります。最低50%の湿度は必要です。湿度管理の為、加湿器を用いるようにしましょう。 |
| ・照明 イグアナを飼育するにあたっては、紫外線は必要不可欠です。紫外線はビタミンD3を活性化するために不可欠なものです。紫外線の中でも、波長が290〜320nm領域の紫外線が出ているかどうかが重要です。植物用、熱帯魚用の蛍光灯では、この領域の紫外線は放射していません。使用する場合は、爬虫類用の蛍光灯を使用しましょう。直射日光に当てる事が、1番よいのですが、ガラス越しでは紫外線の大部分を遮断してしまう為、意味がありません。また、屋外で直射日光に当てる場合には、気温が25℃〜35℃の間である事、熱中症にならないよう、必ず人がついている事、日陰を作ってあげる事、水場へのアクセスを作る事が重要です。 |
| ・餌 飼育する場合のもうひとつの重要な要素として、食餌があります。多くの場合、不適切な食餌を与える事によって、病気にさせてしまうようです。イグアナは、本来、草食動物です。以前は、間違った論文により、昆虫食を与えられていました。高蛋白の食餌は、血中のリンやビタミンAを上昇させ、カルシウムを低下させます。そのため、MBD(代謝性骨疾患)、骨折、卵停滞、肝不全、腎不全などを招き、死に至らしめます。死因のほとんどが高蛋白な食餌の結果のようです。九官鳥の餌や、ドッグフード、キャットフード、人間の食べ物、昆虫などは与えないようにしましょう。 適切な食餌は、カルシウムとリンの比が1:1(できれば2:1)のカルシウムの多い野菜が適しています。大根の葉やモロヘイヤ、小松菜、なずな、カブの葉、しその葉、チンゲン菜、ター菜などが適しています。その他の野菜や果物は全体の10%以内になるように抑えます。ほうれん草やブロコッリー、キャベツ、白菜、サツマイモ、レタス、竹の子などは適していません。果物は、みかんやマンゴー、パパイヤなどが適しています。 幼体のうちは、少量ずつ1日に何度も食べます。成体になると1〜2日に1度食べるようになります。 |
| ・水・土 飲水は、産卵前や乾燥している時、餌の水分が不足しているときなどに要求量が高まります。入浴は、脱皮の促進や体温のコントロールに重要で、38〜40℃以下の水温で入浴させましょう。イグアナは土を捕食します。理由はよくわかっていませんが、消化の補助やミネラルの摂取、腸内細菌の摂取に関与しているのではないかと考えられています。土としては、やわらかい土がよく、黒土や鹿沼土などが適しており、植木鉢の土や砂利は不適です。 |
| ・扱い方 イグアナの扱い、特に大きくなったときは、注意が必要です。イグアナを持つ場合、四肢が安定しないと暴れます。また普段から慣れていないと、尾で攻撃されて手が切れたり、噛みつきや爪による被害が出ることがあります。普段からイグアナと接して慣れるようにしましょう。また、鱗の方向性に注意してください。特に尾の鱗には注意が必要です。 |